不登校・中途退学の現状
文部科学省の調査によれば、高校生の中途退学当時の状況等について、生徒本人にアンケートをした結果では、生活習慣、人間関係、学習面を理由に挙げる生徒が多い。
不登校やひきこもりの状態が長期化すると、そもそも“学校に行けなくなったこと”や“外に出られないこと”についての悩みだけではなく、これからどうなっていくのかといった将来への不安も重なることから混乱が深まり、ますます行動しづらくなってしまう傾向が見られます。
不登校となった原因やきっかけと考えられる状況
不登校になる原因やきっかけは、本人に関わる状況が半数以上を占め、その中でも無気力・不安などの情緒的混乱の占める割合が多いのが特徴です。
つまり子どもたち自身も「何となく、よくわからないけど行けない」「行かないといけないと思うけど何故か行けない」という状態になり、自分を責めてしまいがちになります。
本人に関わる状況の内訳
病気による欠席・・・・・10%
あそび、非行・・・・・・14%
無気力・・・・・・・・・40%
不安など情緒的混乱・・・23%
意図的な拒否・・・・・・ 7%
それ以外の本人に関わる問題・6%
不登校からの回復への道のり(子どもの心理)
不登校の子どもは、がんばりすぎてエネルギーが枯渇した状態です。彼らは7段階のプロセスを経て、徐々にエネルギーを回復していきます。
周囲の大人が回復を支えながら、タイミングよく次の目標や進路を提示することが不登校脱出のカギとなります。
子どもたちが抱える課題を早期発見し早期対応することにより、悩んでいる状況に対して「見方や考え方」を変えたり広げたりして、子どもたちの気持ちが楽になるよう支えることが必要です。