自分の居場所! School Plus小中等部

心の安定

 様々な理由で、学校へ行けない子どもたちに「安心できる居場所」と「心の安定」、そして無理のない「基礎学力」を付け、中学校復帰を念頭に教育活動をおこなっています。

 スクールプラスは、地に足のついた人、自分への自信が持てる人、納得して生きている人を、ふつう育てるということをしています。だから、いろんな出口があっていいんです。すべての職業や生き方を、はっきりと肯定することが、子どもたちの進路につながっています。エリートになりたい人は、エリートになればいいし、みんな自分を生きるプロになって欲しいと思っています。

 学校に通えない子たちを対象に自信回復と社会復帰、自立に向けての力をつけるためのフリースクール「スクールプラス」。SST(ソーシャル・スキル・トレーニング)の知識を持ったスタッフもいるので発達に課題がある子でも安心して通える居場所です。

「できる」を応援します。

集団生活が苦手な子たちだからこそ経験を積み上げることが大切

 スクールプラスに来ている子たちは個人レベルでカウンセリングが必要な子もいますし、個人ではなくグループの中での人間関係で培っていくことが必要な子もいます。発達的な偏りがある子の中には、集団の中で空気感を読めないことがあるので、コミュニケーションの場をなるべく生み出せるようにしています。 
 例えば、座る席をあえて固定しないで、自分で場所を選んで座ってもらい、その中で自分の立ち位置や関わりを探していくトレーニングをしたり、あるいは自由参加で野外炊飯を行ったりもします。食材を切ったり、火を薪から起こしたり、みんなで協力していきます。もともと集団行動が苦手な子が多いですが、一度集団行動で楽しく過ごせるとそれが自信になったり、お互いのコミュニケーションの中で「この子はこんなふうに気が使える子なんだ」など、発見があったりします。スポーツと同じで練習や経験を重ねることで、子どもたちは変わっていきます。それを無理なく進めていきます。

勉強がネックになり学校に戻れない子どもを生み出さない

 保護者にお約束しているのは学力保証です。不登校の子が学校に戻れない要因に「授業についていけない」ということがあります。でも勉強はやればできるようになることなので、それで学校に戻れなくなるのはとてももったいないことです。
基礎勉強でつまずいている子でも、教科書や参考書、問題集、必要に応じてプリントを作成し、それらを使って習熟度に合わせて進めていきます。発達に偏りがある子のために「ここからここまでやりましょう」など範囲が明確に示されたプリントなども用意しています。子どもにとっても「フリースクールで自由に過ごしていいよ」としてしまうより、やるべきことがあるとそれだけで気持ちが安定します。
 また部屋から出にくいお子さんに関しては、大学生のボランティアが自宅に出向き、話し相手となったり、勉強を教えたりするアウトリーチ支援を行っています。入院してる子の場合には、病院の先生の許可が下りれば病院に行く場合もあります。学生スタッフは年齢が近いので憧れの対象にもしやすく、自分の気持ちを話しやすかったりします。

「困った子」「弱い子」ではなく前に進んでいこうとするチャレンジャー

 ここに通っている子たちは、カウンセリングやSSTを受けることを隠しません。カウンセリングの時間になると「あ、私の番だ」と自然にカウンセラーと話します。周囲もそれが当たり前だと思っていて、終わったあとに「どうだった?」と聞く子もいません。それぞれの課題を受容しているし、それを見つめることがあたりまえだと思っています。
 フリースクールに通っている子たちは、もしかしたら世間から「困った子」「弱い子」と思われているかもしれません。しかし彼らは「休む必要があるから休む」というある種、生きづらい道を選べた子たちです。そして立ち止まったままではなく、フリースクールや通信制高校に来て、何とか進んでいこうとしているチャレンジャー。必ず戻る力を持っています。

これからのフリースクールは、学校との連携でより支援を深めたい

 ただその過程はとても大変。特にそれを近くで支える家族の負担は大きい。だからこそスクールプラスでは家族のカウンセリングもセットで行っています。お母さんの中には、「私がなんとかしなきゃ」とプレッシャー抱えている方がいます。親戚や旦那さんから、「母親の育て方が悪い」と言われて、悩みを深くしてしまっていることもあります。しかし、ここではお母さんを否定しません。まずはお母さんの心のガス抜きをして余裕を作っていきます。発達の課題を抱えた子のお母さんにペアレントトレーニングとして、関わり方や声かけの仕方を指導できる体制も今、整えています。
 スクールプラスでは「高校を卒業する」「居場所ができた」というところで終わらずに、それぞれが課題に向き合い、摘み残しをせずに羽ばたいてもらえることを目標にしています。なかなか難しいことではありますが、これからフリースクールが義務教育の一環に含まれたら、学校との連携も一層スムーズにできると思います。様々な連携をより深くしていき、生きづらさを抱えている子どもたちを様々な角度から支援していきたいです。

一人ひとりに合わせた学習支援

Point1

個別指導だから、一人ひとりのペースや興味関心に合わせた学習ができ、子どもたちの意欲歓喜につながります。

Point2

学習段階に応じ、基礎学力から応用まで、わかるまでキメ細かに指導することで学習効果が上がります。

Point3

今までの「受動型学習」から、自らが考え、自らが学び、自らが解答を導き出す「能動型学修」へ変えていきます。

保護者の体験談

 娘が中学二年の二学期直前に「私、学校やめる」と言いだした時、私の脳裏をよぎったのは「ごめんね-。あなた辛かったね-」でした。中学受験をして行かせた学校でしたが、私自身、他の雑事が忙しすぎて、その学校が娘に合っているのかという一番大切なところを見極めていませんでした。案の定、娘とは全く合わず、娘の個性を大事にしたいという私の考えとも合わず、いつまでもつかなぁという思いで通わせていました。

 ですから、娘からその申し出があった時「じゃあ、辞めてどうする?」と尋ねたところ「公立中学には行かずに勉強だけして、高校からやり直したい。」という答えが返ってきたので、私はあちこちのフリースクールを訪ね歩き、出会ったのが「スクールプラス」でした。

 ちょうどその年に開講したばかりで、勉強に力をいれてて、カウンセラーの先生がいてはるという事で、私は心から安心しました。ただ、同じ年頃の友達はいてないようで、そこは気がかりだったのですが、娘に聞くと「友達は今はいらない。勉強だけしたい。」と言い、一緒に見学に行って、先生方とお話したら「ここにする。」と申しましたので、お預けすることにしました。

 最初は大人に対する不信感で凝り固まっていた娘でしたが、先生方の暖かいご指導のおかげで、気持ちも安定し、成績も少しずつ上向いてきました。

 中学3年の秋になり、最終的な志望校を選ぶ段になって、一度も見学すら行ったこともない学校を娘は志望しました。私は、家から近いその学校が常に頭の中にあったのですが、本人は「近すぎて嫌」などと申しますし、全く情報収集すらしていませんでしたが、漠然とこの学校なら、娘の素のままで通える学校という認識があったので、それからその学校を目指して、先生方にもご無理をお願いしながら、娘も一生懸命努力致しました。

 その学校に行くには、娘自身、今までの自分の行き方や考え方全てを総括する必要がありました。そこの求めている生徒像は、常に「自分はどう考えるのか。」という事を考えられ、実践できる生徒だったからです。

 そして、12月頃から娘が劇的に変わりだしました。今まで、大きな声で笑ったり、冗談を言ったり・・・。何か憑き物が落ちたかのような娘になりました。私は嬉しかった! きっと自分を見つめ返す作業をしていく上で、娘なりの気付きやふっきれたものがあったのでしょう。私は、その穏やかな娘に戻ってくれただけで、もう満足でした。その学校に合格できなかったとしても、私は、娘が自分らしさを取り戻し、自分の進みたい道が見えてきただけで感謝でした。そして、受験。結果は「合格」どれほど嬉しかったか・・・。

 娘が二年弱、スクールプラスでお世話になって、本当に心から感謝しています。ここに来なければ、今の娘はなかったと私は断言できます。本当にありがとうございました。

小中等部 高等部 高認合格